要約
主題語「犬(suns)」を含むラトヴィア語のことわざ文脈にはどのような「縁語」が現れるかを調査する。 数種類の名詞縁語と動詞縁語が現れることわざ文脈を観察した結果、ラトヴィア語の犬ことわざには、 次の三つの文化的価値観を伴う「犬観」が反映しているらしいということを指摘する。
(1) 犬の習性(本能)的行動と犬自体の顕著な身体的特徴。
(2) 犬と人間との相互(主従)関係:犬は人間の忠実な協力者。
(3) 犬は人間とは一線を画すべき卑しい存在。
(Libra vol. 5, pp.19-40, 2003)