近年、医薬品の創製と適正使用という大きな観点から考える時、 基礎研究に基づいた創薬から創剤を経て患者への適用を視野に入れた総合的研究を展開する時期に来ている。神戸薬科大学ライフサイエンスセンター製剤設計解析室では、本計画の中心的研究テーマとして取り上げられている「ガン・加齢性疾患に対する医薬品の創製と薬害防止のための薬剤疫学的研究」 を基礎から臨床的研究までの総合的に研究を遂行するために薬剤疫学的観点から創薬、創剤、臨床薬学的評価という一連の流れのなかで医療提供システム を考えている。すなわち、基礎薬学的研究により創製された新薬を有効に患者に適正に使用するために、統計学的な情報を踏まえて剤形を設計し患部に 必要な時、必要な量送達することを目標にしている。本研究室では、FT-ラマン顕微システムを中心にその他の最新鋭の機器を十分に用い リポソーム製剤の開発、医薬品分子の高分子化、ミサイル療法、薬物送達能を有する人工骨などの新規製剤を開発し、その適正な適用方法の確立を 目指している。 |
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