3階の生命科学実験室は、南面に一般的な生物化学反応実験を
行うための超遠心分離器やインキュベータなどを設備した共同実験室が位置し、北面には遺伝子操作や細胞形質転換などに用いる安全キャビネット、
高性能ドラフトチャンバー、クリーンベンチを設備したバイオテクノロジー実験室があり、いずれもP1レベルの実験が可能である。更に、
ヒトや動物の遺伝子を組み込んだプラスミド・ベクターを細胞に移入し、発現蛋白の挙動を精緻に形態観察し得る遺伝子導入、動態解析システムを
備えた恒温・恒湿室が中央に位置し、そして受容体蛋白質、糖鎖構造、遺伝子DNAの高次精密構造・高次機能に関する情報検索を行うデータ処理室の
4つの部分からこの実験室は構成されている。ここでは、主にプロジェクト1に掲げた受容体及び補受容体の高次精密構造および高次機能の解析とガン・
加齢性疾患に関する生命科学分野での基盤研究が行われることになっている。