ごあいさつ
本学大学院薬学研究科では、有機化学、物理化学、生物化学、医療薬学、環境・保健衛生学などの関連諸講座が独自に行ってきた
これまでの研究を、加齢性疾患の予防及び治療に対する薬学的アプローチのもとに、より社会的インパクトの大きい先端的な研究成果を
上げるには講座の枠を超えた横断的な研究協力体制が必要となってきました。
このような時に、文部省が最先端の研究技術開発プロジェクトを実施するために必要となる施設、研究装置、研究設備、研究費、研究スタッフ等に
対する総合的な支援を行うハイテク・リサーチ・センター整備事業を打ち出したことは、本学にとってまことに時宜にかなったものであり、
本学はこれに呼応して3つの研究プロジェクトを申請し、それら全てが採択されました。この研究プロジェクトを遂行するための学内研究拠点として、
バイオサイエンスセンターとライフサイエンスセンターが整備され、いずれの拠点にも最先端の研究装置が設置されることになっています。
本学は、これまで高い研究活動水準を維持し発展してきたとはいえ、先端的な研究拠点あるいは学際的な研究学術交流の場としての研究所
または研究センターをもたず、これを学内に整備することが長年の夢でした。全学的な協力体制の中で施設整備が実現できたことは
誠に喜ばしいことです。
この事業を通して本学の学術研究基盤を強化し、我が国の科学技術の推進に貢献できることを願っています。